男性のための、「月経」「PMS」の理解を深める話し

今回は、生理痛やPMSに悩む女性に寄り添うため、男性が理解すべき症状についてお伝えしていきます。

重い生理痛で辛い思いをしているパートナーを見て、なんとかしてあげたいと思う心優しい男性のお役に立てればと思います。
もしかしたら、生理のたびにパートナーから強めに当たられるのを、どうにか改善したいという切実な悩みをお持ちの男性がいるかもしれません😅

実は、私が以前看護学生へ母性看護学を教えていた際に、人気授業の一つに「生理用ナプキンの実験」を含めた月経の授業がありました。
(※ 痛みや辛さについては「生理痛」、本来の体の仕組みとして表現するときには「月経」という言葉を用います)

 

 

 

 

クラスの半分近くが男子学生だったのですが、みんな興味津々で、積極的に実験に取り組んでいました。そして授業終了後は必ず、複数の男子生徒が「自分の彼女の生理痛が重くて…」と相談にきたものでした。

自分の体調が悪い時(これは産後の女性への関わり方に通じるものがあります)、パートナーが状況を理解してサポートしてくれたら、女性は感謝と信頼を強く感じると思います。
ぜひこの記事を通して、「月経」に関する理解を深めてみてはいかがでしょうか?


タブーやとんでもない誤解に気づく方もいるかもしれません。


この記事を読み終わる頃には、月経は女性だけの問題ではなく、パートナーの理解とサポートが大切だということが理解できるはずです。

 

 

※女性の月経のお悩みについての記事は以下をご覧ください。

あわせて読みたい
生理痛を軽減しPMSを治す秘訣と実践法① 多くの女性が日常生活の中で抱える悩みの一つに「生理痛」や「PMS」に関する症状が挙げられます。これらの症状は、月経周期に伴って発生し、身体的および精神的な不快感...

あわせて読みたい
生理痛を軽減しPMSを治す秘訣と実践法 ② 多くの女性が日常生活の中で抱える悩みである「生理痛」や「PMS」について、先日 西洋医学または東洋医学(漢方)など、お薬を用いながら痛みや辛さを軽減していくとい...

 

目次

女性の月経とは

月経(生理)について、男性にもわかりやすく簡単に説明します。
月経は女性の体に毎月起こる自然な現象で、妊娠の準備をするための体の仕組みです。

月経の仕組み

女性の子宮は、赤ちゃんを迎えるための「ベッド」のような役割をしています。毎月、そのベッドをフカフカにするために、内側の壁(内膜)を厚くします。しかし、妊娠が成立しない場合、厚くなった内膜は不要になるため、剥がれ落ちて体の外に排出されます。これが月経、いわゆる「生理」です。

 

経血とは?

経血は、剥がれ落ちた子宮内膜と血液が混ざったものです。
個人差はありますが、1回の月経で排出される経血量は平均で20〜140ml程度と言われています。
月経困難症や過月経といわれる状態では、レバーのような血の塊が排出されることがあります。このような場合、高確率で重い貧血になります。(※体内に酸素を運ぶのがヘモグロビンです。これが少ないのが貧血なので、貧血=酸欠です)

月経周期とは?

月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの期間を「月経周期」といいます。
平均的な周期は25〜38日程度ですが、個人差が大きく、毎月同じ周期で来るとは限りません

月経期間は?

月経が続く期間は、平均で3〜7日程度です。こちらも個人差があります。

月経に伴う体の変化

月経期間中は、ホルモンバランスの変化によって、様々な体の変化が起こることがあります。

★腹痛・腰痛:子宮が収縮する際に痛みを感じることがあります。
★頭痛:ホルモンバランスの変化や血行の変化などが原因で頭痛が起こることがあります。
★気分の変化(イライラ、憂鬱など):ホルモンの影響で、気分の変動が大きくなることがあります。
(PMS:月経前症候群と呼ばれることもあります。)

★倦怠感:体のだるさや疲れを感じることがあります。

これらの症状の程度も個人差が大きく、「全く何も感じない」という人もいれば、「日常生活に支障が出るほど辛い」という人もいます。

6. 男性に知っておいてほしいこと

★月経は病気ではない:月経は女性の体に自然に起こる現象です。
★症状は人それぞれ:同じ女性でも、月経の症状は大きく異なります。安易な一般化は避けましょう。
★気遣いが大切:月経期間中は、体調や気分が不安定になりやすいことを理解し、思いやりのある態度で接することが大切です。無理強いせず、ゆっくり休ませてあげるなど、配慮があると嬉しいです。
★理解しようとする姿勢が重要:月経について理解しようとすることは、パートナーや職場の同僚など、女性との良好な関係を築く上でとても大切です。

7. よくある誤解

「月経は毎月決まった日に来るので予測可能」「 月経がくる=性体験済み」というのは間違い
安定周期の女性はある程度の予測が可能ですが、女性の体はデリケートなのでストレスや体調不良で予定にズレが生じることは多々あります。
また、一部の男性と信じたいですが、トンデモ理論を振りかざす男性がいるのは事実です。


男性の射精と違って経血が流れても快感は得られませんし、処女膜の有無と月経の発来は無関係です。
謝ったトンデモ理論を展開したら最後、パートナーや女性陣から絶対零度の蔑みの目で見られること、間違いなしです。

ちあみに、最後の画像の避難所での発言ですが、災害時の生理用品は女性にとっての必需品です。
ふざけた事言ってるのはろくな知識もない、コチラのような男性です。

男性の皆さん、気をつけましょうね。

 

 

画像① 月経と性交経験は無関係

 

画像② 月経と男性への恋愛感情濃霧は無関係

 

画像③ 生理用品とは下着と同じような位置付けであり、防災時の必需品である

 

★「生理痛は大したことない」というのは間違い
人によっては日常生活に支障が出るほど辛い場合もあります。鎮痛剤を手放せない人もいます。
「生理痛=甘え」ではなく、月経困難症という病気や自律神経に影響して精神的にも辛い状況におちいることがあります。
痛みの感じ方は人それぞれであることを理解しましょう。

気をつけたいのは、一度も月経を経験したことがないのに、「当事者である女性より俺の方が正しい知識持ってる!」という言葉や態度です。女性でも、個人の体験を一般化させてしまい、修正が難しい考え方をお持ちの方もいますが、頭ごなしに持論を否定されるのは誰だって気分が良くないものですよね。

「こんな意見を聞いたんだけど、どう思う?一緒に良くなる可能性があるなら調べてみない?」と提案してみるのは一つの方法です。

 

PMSにおける男性の理解と対応方法

PMS(月経前症候群に関して、男性も理解を深めることが求められます。
パートナーがこの症状に苦しんでいる際には、適切なアプローチが必要です。

PMSに悩む彼女への優しい接し方

PMSに悩む彼女への接し方は、その女性のストレスを和らげるための重要な要素です。症状が出ているときには、優しさや思いやりを持って接し、無理に事を進めないことが大切です。また、「大丈夫?」という声かけだけでなく、相手の気持ちを聞き入れる姿勢が、信頼につながります。このような理解を示すことで、パートナーは安心感を得られるため、良好な関係を構築することが可能になります。具体的には、優先してリラックスできる時間を一緒に過ごしたり、ストレスを軽減するための環境を整えることも効果的です。症状が辛いパートナーに向かって、「俺に構って欲しい」「俺のご飯は?」「家が汚い、片付けていない」などの対応はタブーです。パートナーはあなた(男性)のお母さんではありません。
自立した大人の男性として、自分のことは自分でやる、その上でパートナーに「何かできることはないか?」と問いかけ、希望に寄り添ってあげてください。「素敵な人をパートナーにしたな」と、女性からの愛情が深まります。

 

 

 

男性が知るべきPMSの症状と影響

男性がPMSに関する理解を深めることで、パートナーの精神的な苦痛を軽減することができます。
PMSでは、イライラ感や不安感、情緒不安定などのメンタルヘルスに関する症状が多く現れます。
これらは女性の社会生活や仕事に影響を及ぼし、ストレスの要因となることがあります。特に職場では、パフォーマンスの低下を招くことも。

男性はこうした症状を理解し、共感や支援を提供することで、パートナーが置かれている状況に対する認識を深めることができます。

 

厚生労働省 雇用の分野における女性活躍推進に関する検討会 ヒアリング

 

 

 

 

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる