高齢者に忍び寄る、コロナ以外の「難敵」
「コロナに感染するのは恐ろしい。」
コロナ禍となってから1年以上も「コロナ、怖い。コロナに罹るの、ダメ絶対!」と、連日のように感染への恐怖をTVや街中に溢れる「感染対策必須」のアナウンスに刷り込まれている現在、多くの人の脳や心の中に「怪物クラス」のコロナウイルス が鎮座しているのではないでしょうか?
下記のグラフを見てもわかるように、「高齢者」かつ「基礎疾患がある人」にとって軽視することはできない側面はあります。
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き
しかし、「基礎疾患のない」高齢者にとって、コロナより「気をつけなきゃいけない」ものがあるのです。
それは、外出自粛や人と会わずに過ごすことによる
- 運動機能の低下
→転倒・骨折のリスク↗︎(つまりは寝たきりリスクも) - 心肺機能の低下
→体力低下、免疫力低下による感染リスク↗︎ - 認知機能の低下
→物忘れがひどくなり不安やストレスが増強し、抑うつ症状出現のリスク↗︎
認知症のリスク↗︎
です。
「コロナに罹らなければそれでいい」わけではないはずです。
これだけ巷で、「高齢者にとってコロナ感染は危険」と騒がれているわけですから仕方がない面がありますが、視野が狭く….そう、
コロナしか見えない
状態になっていませんか??
実際、「デイサービスに行くのを控えたい」と申し出る、お元気な高齢者の方が多くいるそうです。友人のデイサービス勤務の看護師が言ってました。
私も長年行政の保健師として地域に出ていましたので、
60代以上の方が不活発な生活をした場合の、筋力・体力そして意欲の低下については、若年層に比べて急激で回復に時間がかかる
ことがよく変わっています。だからこそ、
猛烈に危機感を抱いています!!!!
コロナの感染対策とのバランスを図るには
札幌健康管理室では、現在コロナによる外出自粛等で「孤立・孤独」に陥っている方々のために、感染対策を施しながらも心身機能が維持できるプランをパートナー企業様と一緒に準備しています。
具体的にいうと、【地域社会処方】という、イギリス発祥の「社会的処方」をベースに、札幌健康管理室が考える「孤独・孤立対策ネットワーク」を構築中です。
「医療や介護の諸問題の最上流に『地域の人間関係の希薄化、孤立化』がある」と捉え、社会的処方によって人々の社会性が回復できれば、高齢者の認知症や寝たきり対策の切り札になりうると考える。
『社会的処方−孤立という病を地域のつながりで治す方法』(西智弘編著、2020年、学芸出版社)
コロナ禍で、いかに良好な心と体を保てるか。
安心・安全と健康を両立する仕組み。
もうすぐ発信します!!